IBM Power Systems Virtual Server Hints & Tips 2019年09⽉30⽇ ⽇本アイ・ビー・エム株式会社 Power Systems テクニカル・セールス ⽇本アイ・ビー・エム システムズ・エンジニアリング株式会社 本資料では • Power Systems Virtual Server活⽤例に従ってPower Systems Virtual Serverを 使⽤する際に参考となる⼿順を紹介します • Power Systems Virtual Serverを使⽤する際に必要な⼿順は要件に応じて異なり ますので、以降の⼿順で必要となる部分をご参照ください • 本資料は2019年9⽉30時点でのPower Systems Virtual Serverのサービスを元に 作成しています • 参照された時点の最新版では画⾯やメニューなどが更新されている可能性があ るのでご注意ください © 2019 IBM Corporation ⽬次 1. IBM Power Systems Virtual Server on IBM Cloud 2. Power Systems Virtual Serverオーダー⼿順 3. Power Systems Virtual Server VM作成⼿順 4. Power Systems Virtual Server VMリソース変更⼿順 5. カスタムイメージを使⽤したVMデプロイ 6. パブリック・ネットワーク経由でのVMへのアクセス 7. VMイメージのキャプチャーとエクスポート 8. alt_disk_mksysbによるVMへのmksysbリストア 9. NIMによるVMへのmksysbリストア 10. Direct LinkによるIBM Cloudとの接続 11. 参考資料 © 2019 IBM Corporation 3 Power Systems Virtual Server on IBM Cloud IBM Power Systems Virtual Server on IBM Cloud 概要 サービス概要 • AIX / IBM i のPowerVM-ベースの LPAR-as-a-Service on IBM Cloud • IBMによるOSの構築、その後はOSより上位層は、お客様によるセルフ・ マネージド • IBMクラウドカタログより、使⽤に応じた価格モデルの提供 2019/06/15 ワシントン、ダラス GA 利⽤例 • AIX/IBM i ワークロードをクラウドへ移⾏し、クラウド・ネイティブサ ービスによるモダナイズ • お客様によるセルフ・マネージのPOWERの仮想イメージ システム CPU メモリ ストレージ・タイプ ストレージ容量 ネットワーク OS © 2019 IBM Corporation S922 or E880 0.25-143 cores (15 for S922, 143 for E880) Dedicated もしくは Shared 選択可能 2-64 GB /コア Type: Tier 3 (HDD) もしくはTier 1 (SSD) 最低 10 GB 最⼤ 2 TB (10 GB単位で追加) Public , Private AIX (7.1, 7.2) IBM i (7.2 , 7.3, 7.4) 5 IBM Power Virtual Server for IBM Cloud の活⽤例 -AIX編最新バージョンでテスト/検証をしたい 例) AIX 6.1 災対環境を構築したい(万が⼀に備えたい) 基幹データの⼀部だけをクラウドアプリケーションで使いたいプ ライベートクラウド側のデータを触るのは怖い クラウドアプリ ケーション (Watson, etc.) AIX 7.2 IBM Cloud (IaaS) IBM Cloud (IaaS) @ダラス @ワシントンD.C. IBM Cloud (IaaS) 既存のアプリケーションを最新バージョンに マイグレーションする際に検証環境を準備するための 時間、ワークロードを省⼒化 低いランニングコストで災対環境を実現 クラウドネイティブアプリケーションで更新された データをプライベートクラウド側に連携、 IBM CloudのWatsonとの連携も可能 アプリケーションの複数バージョンを 素早く検証したい 次期インフラアーキテクチャーに クラウドのエッセンスを取り込みたい ITガバナンスを強化したい(コスト・テクノロジー他) 海外現地法⼈のIT資産をクラウド化 Version 1.Y 適材適所な ハイブリッド クラウド環境を 検討したい Version 1.Z Version 1.X Version 2.W ・・・・・ IBM Cloud (IaaS) 社内インフラリソースの調整をする事なく、 短時間且つ、短期間で提供 © 2019 IBM Corporation セキュリティ・信頼性に実績のある 既存プライベート環境と、 スピード重視のクラウド環境の共存 ⽇本のIT部⾨がIBM Cloudで契約⼀本化 6 IBM Power Virtual Server for IBM Cloud の活⽤例 -IBM i 編最新バージョンでテスト/検証をしたい 例) IBM i 7.1 災対環境を構築したい(万が⼀に備えたい) 基幹データの⼀部だけをクラウドアプリケーションで使いたい プライベートクラウド側のデータを触るのは怖い クラウドアプリ ケーション (Watson, etc.) IBM i 7.4 IBM Cloud (IaaS) IBM Cloud (IaaS) @ダラス @ワシントンD.C. IBM Cloud (IaaS) 既存のアプリケーションをパフォーマンス検証する前に、 最新バージョンで稼働確認するためのPoC環境の準備を短 時間で⼊⼿ 低いランニングコストで災対環境を実現 クラウドネイティブアプリケーションで更新された データをプライベートクラウド側に連携、 IBM CloudのWatsonとの連携も可能 他社製メインフレームで動く基幹系の ロードマップがなく、移⾏したい 次期インフラアーキテクチャーに クラウドのエッセンスを取り込みたい ITガバナンスを強化したい(コスト・テクノロジー他) 海外現地法⼈のIT資産をクラウド化 2000 201x 202y . . . . . 適材適所な ハイブリッド クラウド環境を 検討したい IBM Cloud (IaaS) クラウドなら短期間で投資も少なく、 IBM i へ移⾏/検証可能 © 2019 IBM Corporation セキュリティ・信頼性に実績のある 既存プライベート環境と、 スピード重視のクラウド環境の共存 ⽇本のIT部⾨がIBM Cloudで契約⼀本化 7 IBM Power Systems Virtual Server︓ネットワーク構成 • Power Systems Virtual ServersではPublic NetworkとPrivate Networkを利⽤することができます。 • Power Systems Virtual Serversは、IBM Cloud(x86)上のリソースとは独⽴に管理されています。 Internet IBM Cloud Customer Account Public Network IBM Cloud(x86) Power Systems IBM Cloud Power Account (IBM Managed) External IP Public Network IBM Cloud(x86) NAT Bare Metal Server FW Virtual Server Private Network VRA Private Network Direct Link Connect (必要に応じて利⽤者が別途 注⽂) Private Network Direct Link Dedicated (IBM Managed) Customer On-prem https://cloud.ibm.com/docs/infrastructure/poweriaas?topic=power-iaas-about-power-virtual-server © 2019 IBM Corporation 8 IBM Power Systems Virtual Server︓Public Network • インスタンスのオーダー時に有効化/無効化を選択することができます。 • 外部公開⽤途ではなく、管理⽤途での利⽤のみが想定されています。 • 「External IP」という名前のGlobal IPアドレスが払い出され、インターネット側からインスタンスにアクセスする際に利⽤することが できます。「External IP」はOSに直接割り当てられるのではなく、IBM Cloud(x86)上に割り当てられます。「External IP」へのアクセ スは、VRAでNATされて、IBM Cloudが管理する専⽤線経由でPower VMにアクセスされます。 • VRAによりFWが構成されており、SSH、HTTPS、Ping、 IBM i 5250 terminal emulation with SSL (port 992)以外の通信はブロックされ ています。 Internet IBM Cloud Public Network Customer Account IBM Cloud(x86) Power Systems Bare Metal Virtual Server Server Private Network Private Network Direct Link Connect (必要に応じて利⽤者 が別途注⽂) External IP IBM Cloud Public Network Power Account (IBM Managed) IBM Cloud(x86) NAT FW VRA Private Network Direct Link Dedicated (IBM Managed) Customer On-prem https://cloud.ibm.com/docs/infrastructure/poweriaas?topic=power-iaas-about-power-virtual-server © 2019 IBM Corporation 9 IBM Power Systems Virtual Server︓Private Network • デフォルトで1つのPrivate IPアドレスが割り当てられます。 • インスタンスにサブネットを割り当てた場合、各サブネットから1つのIPアドレスが⾃動で払い出されます。 IBM Cloud Customer Account Public Network IBM Cloud(x86) ※構成上の注意 Power Systems - Bare Metal Server Virtual Server Private Network Private Network Direct Link Connect (必要に応じて利⽤者が別途注 ⽂) Customer On-prem - Power Systemsは、IBM Cloud(x86)上のリソー スとは独⽴に管理されています。 そのため、IBM Cloud(x86)上のリソースと接続す る際であっても、Direct Link Connect(MegaPort)をオーダーする必要がありま す。 オンプレミス環境からPower System Virtual ServersのPrivate Networkに直接アクセスすること はできません。 接続するには⼀度IBM Cloud側のネットワークを経 由してDirect Link Connect経由でアクセスする必要 があります。 FW、LBなどのサービスはPower Systems Virtual Serversのオファリングとしての提供は有りません。 パッチサーバーは⾃分で構築する必要があります。 https://cloud.ibm.com/docs/infrastructure/poweriaas?topic=power-iaas-about-power-virtual-server © 2019 IBM Corporation 10 検証環境構成図 管理者 Power Systems Internet us-south Power VC IBM Cloud Object Storage ダラス IBM Cloud IaaS ダラス※ Power Systems Virtual Server オンプレ環境 Direct Link Connect ※ Power Systems Virtual ServerはIBM Cloudの リージョンとは別のコロケーションに配置されている © 2019 IBM Corporation IBM Cloud 11 Power Systems Virtual Server オーダー⼿順 Power Systems Virtual Serverのオーダー • Power Systems Virtual Serverサービス – ロケーションごとにPower Systems Virtual Serverサービスのオーダーが必要 • オーダー⼿順 1. 2. Power Systems Virtual Serverサービス作成 a. IBM Cloud のカタログから Power Systems Virtual Server を選択 b. VM を作成するロケーションを選択し、サービスを作成 Power Systems Virtual Server VM作成 a. リソースリストから上記で作成したサービスを選択 b. 仮想サーバー・インスタンス(VM)を作成 Ø © 2019 IBM Corporation VM 作成した時点で課⾦が発⽣します Power Systems Virtual Serverサービス作成(1/2) • IBM Cloud のカタログから Power Systems Virtual Server を選択 ① カタログを選択 ② コンピュートを選択 ③ Power Systems Virtual Serverを選択 © 2019 IBM Corporation 14 Power Systems Virtual Serverサービス作成(2/2) • Power Systems Virtual Server サービスを作成 ① サービス名を変更(任意) ② ロケーションを選択 ③ 作成をクリック © 2019 IBM Corporation 15 Power Systems Virtual Server VM作成(1/3) • Power Systems Virtual Server サービスを選択 ① ナビゲーション・メニューを展開 ② リソース・リストを選択 ③ 作成済みのPower Systems Virtual Serverサービスを選択 © 2019 IBM Corporation 16 Power Systems Virtual Server VM作成(2/3) • 仮想サーバー・インスタンス(VM)を作成 ① 新規プロビジョンを選択 © 2019 IBM Corporation 17 Power Systems Virtual Server VM作成(3/3) • 仮想サーバー・インスタンス(VM)を作成(続き) リソースなどを指定してVMを作成 © 2019 IBM Corporation 18 Power Systems Virtual Server VM作成⼿順 仮想サーバー・インスタンス(VM)の作成 • VMの作成 – Power Systems Virtual Serverサービス画⾯から実⾏ • VM作成⼿順 1. 2. 3. 4. 5. Virtual Server設定 プロファイル設定 ブート・ボリューム設定 接続されているボリューム設定 ネットワーク・インターフェース設定 © 2019 IBM Corporation 仮想サーバー・インスタンス(VM)作成 • Power Systems Virtual Serverサービス画⾯から実⾏ ① 新規プロビジョンを選択 © 2019 IBM Corporation 21 Virtual Server設定 • Virtual Serverの名前・インスタンス数などを設定 ① VM名を指定 ② インスタンス数を指定※1 ③ SSH鍵を指定※2 (任意) ④ VMを筐体固定にするか選択※3 ※2 指定した鍵がVMの /.ssh/authorized_keysに登録されます © 2019 IBM Corporation ※1 1〜6まで指定可能 ※3 オンにするとVMは特定のホスト上でのみ稼働します ホスト停⽌時は別のホストにマイグレーションされません 22 (参考)コロケーション・ルール • インスタンス数を 2以上とした場合、コロケーション・ルールを指定 • コロケーション・ルール – – VMをどの筐体(ホスト)に作成(デプロイ)するかのルール クラスターを構成する場合に物理的に別筐体にVMを作成したい場合に指定 ① インスタンス数を 2以上に指定 ② コロケーション・ルールを選択 ※ 優先なしは任意の筐体にデプロイ 異なるサーバーはVMを別筐体にデプロイ © 2019 IBM Corporation ③ 指定したVM名の接尾または接頭のどちらに 数字を⼊れるかを指定 23 プロファイル設定 • Virtual Serverのマシン・タイプ、CPU、メモリーなどを設定 ① プロセッサー・タイプを選択 ② マシン・タイプを選択※1 ※1 e880またはs922から選択 ③ CPUコア数を指定※2 ※2 s922は最⼤15コア、e880は最⼤143コア ④ メモリー・サイズを指定※3 ※3 メモリー・サイズの選択範囲はCPUコア数によって変動 s922の最⼤値は960GB、e880の最⼤値は9152GB © 2019 IBM Corporation 24 ブート・ボリューム設定 • Virtual Serverのブート・ボリュームを設定 ① デプロイするVMのOSを選択 AIXの場合 AIX7.1 TL5 SP4または AIX7.2 TL3 SP3から選択 IBM i の場合 IBM i V7.2 TR9 IBM i V7.3 TR6 IBM i V7.4 TR0から選択 カスタム・イメージの場合 ICOS※からイメージを取得 ova形式のイメージをインポート可能 ※ICOS: IBM Cloud Object Storage © 2019 IBM Corporation 25 (参考)カスタム・イメージ • ユーザーがカスタマイズしたOSイメージをデプロイ可能 • ICOSからイメージを取得 – – ICOSのエンドポイントはセキュアなprivate endpointを指定可能 ICOS上に配置するイメージ・ファイルは圧縮形式も可 ① カスタム・イメージ名を指定 ③ ICOSのaccess_key_idを指定 ※1 パスの指定は<ICOSのエンドポイント>/<バケット名>/<ファイル名> ※2 カスタム・イメージの取得のため、VM作成完了まで時間を要します © 2019 IBM Corporation ② ICOS上のイメージ・ファイルへの パスを指定※1 ④ ICOSのsecret_access_keyを指定 ⑤ 作成をクリック※2 26 接続されているボリューム設定 • Virtual Serverに接続するボリュームを設定 ① 新規ボリュームか既存ボリュームかを選択 ② 新規の場合は追加をクリック ③ ボリュームの名前・サイズ・タイプを選択※ ④ ボリュームをVM間で共有するか選択 ※ サイズは10GB〜2TBで10GB単位で指定 タイプはSSDまたは標準を選択 © 2019 IBM Corporation 27 ネットワーク・インターフェース設定 • Virtual Serverに定義するネットワーク・インターフェースを設定 ① パブリック・ネットワークに接続するか選択 ② プライベート・ネットワーク接続するか選択※ ※ プライベート・ネットワークを定義済みの場合はリストから選択 新規に作成する場合は「追加」をクリック © 2019 IBM Corporation 28 (参考)新規プライベート・ネットワーク作成 • プライベート・ネットワークは⾃由に定義可能 • デフォルトで定義されているものはないので必要なら作成する必要がある ① 任意のサブネット名を指定 ② ネットワークアドレスと サブネットを指定※1 ③ ゲートウェイアドレスを指定※2 ④ IPアドレスの範囲を指定※3 ※1 CIDRフォーマットで指定(例︓127.0.0.0/256) ※2 ゲートウェイはXXX.XXX.XXX.1を指定 ※3 XXX.XXX.XXX.1とXXX.XXX.XXX.255は範囲から外すこと © 2019 IBM Corporation ⑤ 作成をクリック 29 VM作成実⾏ • VM作成を実⾏ – – 発注要約で⾦額を確認 ⽉額表⽰だが実際の課⾦は時間単位 ① 使⽤条件に同意にチェック ② 作成をクリック © 2019 IBM Corporation 30 VM作成確認(1/2) • VM作成の完了を確認 – VMが作成されると仮想サーバー・インスタンスのリストに表⽰される ① VM名をクリックして詳細を確認 © 2019 IBM Corporation 31 VM作成確認(2/2) • VMの詳細を確認 ① VMのリソース情報 ② コンソールを開くことが可能 © 2019 IBM Corporation 32 (参考)コンソール・ログイン • 外部からVMにネットワーク接続ができなくてもコンソールからログイン可能 ① VMの詳細からコンソールを開くことが可能 ② デフォルトのイメージの場合 パスワードなしのrootユーザでログイン可能 © 2019 IBM Corporation 33 Power Systems Virtual Server VMリソース変更⼿順 VMのリソース変更 • VMのリソース変更 – オンライン(VM稼働中)もしくはオフライン(VM停⽌中)で実⾏可能 • VMリソース変更⼿順 1. 2. 仮想サーバー・インスタンスのリストからVMを選択 VMの詳細画⾯からリソースを編集 Ø © 2019 IBM Corporation VMのリリースをオンラインで変更するには⾃⾝の名前解決が必要です 35 VMのリソース変更(CPU・メモリー) (1/2) • VMの詳細画⾯からリソースを変更 ① 編集ボタンをクリック ② CPU・メモリーを変更※ ※ オンラインでの変更可能範囲は設定値の 2倍まで © 2019 IBM Corporation 36 VMのリソース変更(CPU・メモリー) (2/2) • ⾦額変更を確認しオーダー 変更反映中はRSIZEと表⽰ ① サービス条件に同意にチェック ② オーダーをクリック © 2019 IBM Corporation 37 VMのリソース変更(ディスク追加) (1/2) • VMの詳細画⾯からディスクを追加 ① 新規追加をクリック ② 名前・タイプ・サイズ を指定し次へをクリック © 2019 IBM Corporation 38 VMのリソース変更(ディスク追加) (2/2) • ⾦額変更を確認しオーダー ディスクが追加される ① サービス条件に同意にチェック ② オーダーをクリック © 2019 IBM Corporation 39 VMのリソース変更(ディスク削除) (1/2) • VMの詳細画⾯からディスクを削除 ① 既存のボリュームの管理をクリック ② 削除するディスクのチェックを外す ③ 完了をクリック © 2019 IBM Corporation 40 VMのリソース変更(ディスク削除) (2/2) • ディスクの削除確認 ディスクが削除される※ ※ ディスクはVM削除されても実体は削除されません 既存のボリュームの管理から再度追加することが可能です © 2019 IBM Corporation 41 カスタムイメージを使⽤した VMデプロイ カスタムイメージを使⽤したVMデプロイ • VMデプロイに使⽤できるカスタムイメージ – – – ova形式のイメージファイル(gzipで圧縮可能) カスタムイメージはICOS上に配置する必要がある ICOSへのアクセスはプライベートまたはパブリック・エンドポイントが使⽤可能 • カスタムイメージを使⽤したVMデプロイ⼿順 1. PowerVCに登録されているイメージをova形式でエクスポート Ø 2. 3. 4. /var/opt/ibm/powervc/ovaにイメージファイルのサイズ以上の空き容量が必要 ova形式のイメージファイルをICOSにアップロード ICOS上のイメージファイルをPower Systems Virtual Serverサービスにインポート インポートしたイメージを使⽤してVMをデプロイ © 2019 IBM Corporation 43 カスタムイメージを使⽤したVMデプロイの概要 2. COSに アップロード 3. Power VSサービス にインポート※1 Internet カスタム イメージ 管理者 カスタム イメージ Power Systems Power VC us-south IBM Cloud Object Storage 4. VMをデプロイ ダラス IBM Cloud IaaS ダラス Power Systems Virtual Server カスタム イメージ オンプレ環境 1. OVA形式で エクスポート ※1 パブリック・エンドポイントを指定した場合 ※2 プライベート・エンドポイントを指定した場合 カスタム・イメージのインポートではDirect Linkのオーダーは不要 © 2019 IBM Corporation 3. Power VSサービス にインポート※2 Direct Link Connect IBM Cloud 44 PowerVCに登録されているイメージのエクスポート • PowerVC上のイメージをova形式でエクスポート – PowerVC上でイメージを確認 – PowerVC上のコマンドラインからイメージをエクスポート # powervc-image export --image AIX72TL03SP02_secure – エクスポートしたイメージを確認 # ls -l /var/opt/ibm/powervc/ova total 29360056 -r--r----- 1 root root 21474846720 Jul 15 02:36 AIX72TL03SP02_secure.ova © 2019 IBM Corporation 45 イメージファイルをICOSにアップロード • ova形式のイメージファイルをICOSにアップロード – AWS CLIでイメージファイルをアップロード • • ここで「icos-psvs-01」はICOS上のアップロード先バケット名 endpoint-urlはICOSのエンドポイント※ # /opt/freeware/bin/aws --endpoint-url http://s3.us-south.cloud-object-storage.appdomain.cloud s3 ¥ > cp AIX72TL03SP02_secure.ova s3://icos-psvs-01 – アップロードしたイメージを確認 # /opt/freeware/bin/aws --endpoint-url http://s3.us-south.cloud-object-storage.appdomain.cloud s3 ¥ > ls s3://icos-psvs-01 2019-07-23 23:12:37 21474846720 AIX72TL03SP02_secure.ova ※ Cloud Object Storage︓エンドポイントおよびストレージ・ロケーション https://cloud.ibm.com/docs/services/cloud-object-storage?topic=cloud-object-storage-endpoints © 2019 IBM Corporation 46 (参考)AWS CLIのインストールと構成 • AIXにAWS CLIをインストール – yum / pipコマンドによりインストール # yum install python-pip # pip install awscli – AWS CLIの導⼊確認 # /opt/freeware/bin/aws --version aws-cli/1.16.225 Python/2.7.15 AIX/2 botocore/1.12.215 • AWS CLIの構成※1 # /opt/freeware/bin/aws configure AWS Access Key ID [None]: <ICOSのaccess_key_id> AWS Secret Access Key [None]: <ICOSのsecret_access_key> Default region name [None]: <ICOSのプロビジョニング・コード※2> Default output format [None]: json ※1 Cloud Object Storage︓AWS CLI の使⽤ https://cloud.ibm.com/docs/services/cloud-object-storage/cli?topic=cloud-object-storage-aws-cli ※2 Cloud Object Storage︓異なるストレージ・クラスを使⽤するバケットの作成⽅法 https://cloud.ibm.com/docs/services/cloud-object-storage?topic=cloud-object-storage-classes&locale=ja#classes-locationconstraint © 2019 IBM Corporation 47 カスタムイメージのインポート • ICOS上のカスタムイメージをインポート – Power Systems Virtual Serverサービス画⾯から実⾏※1 ① インポートをクリック ※1 カスタムイメージのインポートはVM作成時の「カスタムイメージ」の選択 からも実⾏可能 ※2 ターゲット・イメージ名はPower VSへの登録名 ソース・イメージ・パスは “エンドポイント/バケット名/オブジェクト名” Cloud Object Storageアクセス・キーはICOSのaccess_key_id Cloud Object Storage秘密鍵はICOSのsecret_access_key © 2019 IBM Corporation ② 必要項⽬※2を⼊⼒して インポートをクリック 48 (参考)ICOSのaccess_key_idとsecret_access_key (1/2) • ICOS上でサービス資格情報を作成 ① サービス資格情報を選択 ② 新規資格情報をクリック ※ 名前は任意の名前を⼊⼒ 役割はWriterを選択 サービスIDの選択(オプション)は⾃動⽣成を選択 © 2019 IBM Corporation ③ HMAC資格情報を含めるに チェックを⼊れて追加をクリック※ 49 (参考)ICOSのaccess_key_idとsecret_access_key (2/2) • ICOS上でサービス資格情報を確認 – 作成されたサービス資格情報を表⽰ ① 資格情報を表⽰をクリック ② access_key_idとsecret_access_keyを確認 © 2019 IBM Corporation 50 カスタムイメージを使⽤してVMデプロイ • インポートしたカスタムイメージを使⽤してVMをデプロイ – Power Systems Virtual Serverサービス画⾯から実⾏ ① 新規プロビジョンをクリック ② インポート済みのカスタムイメージは OSごとの選択肢から選択可能 © 2019 IBM Corporation 51 パブリック・ネットワーク経由での VMへのアクセス パブリック・ネットワーク経由でのVMへのアクセス • パブリック・ネットワーク経由でVMにアクセス – – – VMへのログインはsshでは可能だがtelnetでは不可 ログイン先はVMに設定されたIPアドレスではなく、VM作成時にアサインされた外部IP デフォルトのAIXイメージはrootパスワード設定がないなどパブリック・アクセス時には注意が 必要 • パブリック・ネットワーク経由でのVMへのアクセス⼿順 1. 2. パブリック・ネットワークへの接続をONにしてVMを作成 作成されたVMの外部IPにアクセス © 2019 IBM Corporation 53 パブリック・ネットワーク経由でのVMへのアクセスの概要 Internet 2. VMの外部IPにアクセス 外部IP 管理者 Power Systems us-south Power VC IBM Cloud Object Storage ダラス IBM Cloud IaaS ダラス 1. VMをデプロイ Power Systems Virtual Server オンプレ環境 Direct Link Connect IBM Cloud © 2019 IBM Corporation 54 パブリック・ネットワークをONにしてVM作成 • パブリック・ネットワークをONにしてVMをデプロイ – Power Systems Virtual Serverサービス画⾯から実⾏ ① 新規プロビジョンをクリック ② パブリック・ネットワークをON © 2019 IBM Corporation 55 VMの外部IPにアクセス • 作成されたVMにアサインされた外部IPにアクセス ① 外部IPを確認 © 2019 IBM Corporation $ ssh -l root 52.117.58.44 ② 外部IPにsshでアクセス ******************************************************************************* * * * * * Welcome to AIX Version 7.2! * * * * * * Please see the README file in /usr/lpp/bos for information pertinent to * * this release of the AIX Operating System. * * * * * ******************************************************************************* # 設定されているIPは外部IPではない # netstat -in Name Mtu Network Address Ipkts Ierrs Opkts en0 1500 link#2 fa.71.6.fb.46.20 129 0 124 en0 1500 192.168.129 192.168.129.172 129 0 124 en1 1500 link#3 4e.88.39.b8.54.31 88 0 134 en1 1500 0 0.0.0.0 88 0 134 en1 1500 fe80::4c88:39ff:feb8:5431 88 0 134 〜以下略 56 (参考)デフォルト・AIXイメージのセキュア化(1/5) • デフォルト・AIXイメージのセキュリティ設定 – パブリック・アクセスに備えて以下のようにセキュリティ設定を強化する • ログイン・ユーザー追加 Ø rootログイン禁⽌のために⼀般ユーザーを作成 • sudo導⼊・構成 Ø rootへのスイッチ禁⽌・ロギングのためにsudoを構成 • sshデーモン設定 Ø rootログイン禁⽌・パスワード認証禁⽌・公開鍵認証設定を設定 • SecurityExpert構成※ Ø 不要なサービスの停⽌などセキュリティを⼀括設定 ※ AIXだからできるセキュリティ・ソリューション-AIXSecurityExpert編https://ibm.biz/Bd27Ls © 2019 IBM Corporation 57 (参考)デフォルト・AIXイメージのセキュア化(2/5) • ログイン・ユーザー追加 – ユーザー追加後、公開鍵認証のためにユーザーに公開鍵を登録 • ここでid_rsa.pubが事前に作成済みのログイン・ユーザーの公開鍵 # mkuser user01 # su - user01 $ cat /tmp/id_rsa.pub > .ssh/authorized_keys – 8⽂字以上のパスワードを設定可能に修正 # chsec -f /etc/security/login.cfg -s usw -a pwd_algorithm=ssha512 © 2019 IBM Corporation 58 (参考)デフォルト・AIXイメージのセキュア化(3/5) • sudo導⼊・構成 – yumによりsudoインストール # yum install sudo.ppc – sudo設定 # vi /etc/sudoers # cat /etc/sudoers 〜中略〜 user01 ALL=(root) ALL © 2019 IBM Corporation ログイン・ユーザーに対する設定を追加 59 (参考)デフォルト・AIXイメージのセキュア化(4/5) • sshデーモン設定 – sshd_configにrootログイン禁⽌・パスワード認証禁⽌・公開鍵認証許可を設定 # vi /etc/ssh/sshd_config # cat /etc/ssh/sshd_config | grep -v ^# | grep -v '^\s*$' PermitRootLogin no PubkeyAuthentication yes RSAAuthentication yes AuthorizedKeysFile .ssh/authorized_keys Subsystem sftp /usr/sbin/sftp-server PasswordAuthentication no – 設定反映のためにsshデーモン再起動 # stopsrc -s sshd # startsrc -s sshd © 2019 IBM Corporation 60 (参考)デフォルト・AIXイメージのセキュア化(5/5) • SecurityExpert構成 – ベースライン・ポリシー作成 # mkdir /etc/security/aixpert/plugin/ # aixpert -l h -n -o /etc/security/aixpert/plugin/myHLS.xml – セキュリティ・ポリシー修正 • • hls_tcpupdate, hls_loginherald, hls_xhost, hls_ISSServerSensorFull, hls_ISSServerSensorLiteを削除 minlen=16に修正 # vi /etc/security/aixpert/plugin/myHLS.xml – セキュリティ・ポリシー適⽤ # aixpert -f /etc/security/aixpert/plugin/myHLS.xml -p © 2019 IBM Corporation 61 VMイメージのキャプチャーと エクスポート VMイメージのキャプチャーとエクスポート • VMイメージのキャプチャーとエクスポート – – – VMイメージをPower Systems Virtual Serverサービス内にキャプチャー可能 VMイメージはICOS上にエクスポートすることも可能 キャプチャー/エクスポートしたイメージはカスタムイメージのデプロイと同様の⼿順で デプロイ可能 • VMイメージのキャプチャー/エクスポート⼿順 1. VMイメージをキャプチャー/エクスポート Ø Ø © 2019 IBM Corporation キャプチャーしたイメージは後でエクスポートすることが可能 キャプチャーとエクスポートは同時に実⾏することも可能 63 VMイメージのキャプチャーとエクスポートの概要 2. Power VSサービス にエクスポート※1 Internet 管理者 Power Systems 1. VMイメージを キャプチャ カスタム イメージ カスタム イメージ Power VC オンプレ環境 us-south IBM Cloud Object Storage ダラス IBM Cloud IaaS ダラス Power Systems Virtual Server 2. Power VSサービス にエクスポート※2 Direct Link Connect ※1 パブリック・エンドポイントを指定した場合 ※2 プライベート・エンドポイントを指定した場合 VMイメージのエクスポートではDirect Linkのオーダーは不要 © 2019 IBM Corporation IBM Cloud 64 VMイメージをキャプチャー/エクスポート(1/2) • VMイメージをキャプチャー – – Power Systems Virtual Serverサービス画⾯から実⾏ VMは停⽌した状態で実施 ① 取り込みとエクスポートをクリック © 2019 IBM Corporation 65 VMイメージをキャプチャー/エクスポート(2/2) • VMイメージをキャプチャー – – 「イメージ・カタログへ」を選択するとブート・イメージのリストに追加される※1 「クラウド・ストレージ」を選択するとICOSにエクスポートされる ① キャプチャー/エクスポートする ディスクを選択※2 ※1 「イメージ・カタログへ」は選択しなくてもよい ※2 外部ディスクをキャプチャーする場合は選択 ② ICOSへエクスポートする場合は選択 ③ ICOSへエクスポートする場合は追加で情報を 記⼊して取り込みをエクスポートをクリック © 2019 IBM Corporation 66 alt_disk_mksysbによるVMへの mksysbリストア alt_disk_mksysbによるVMへのmksysbリストア • alt_disk_mksysbによるVMへのmksysbリストア – – オンプレ環境のmksysbをPower Systems Virtual Serverにリストアする⽅法の⼀つ alt_disk_mksysbによるリストア⽤のディスクを追加する必要がある • alt_disk_mksysbによるVMへのmksysbリストア⼿順 1. 2. mksysbリストア⽤の追加ディスクをアサインしたVMを作成 オンプレ環境のmksysbをVMに転送 Ø 3. mksysbの転送⼿段は以下の例など何種類か考えられる a. オンプレ環境→ICOS→VM b. オンプレ環境→VM(パブリック・ネットワーク経由) c. オンプレ環境→VM(Direct Link/プライベート・ネットワーク経由) alt_disk_mksysbによるmksysbリストア © 2019 IBM Corporation 68 alt_disk_mksysbによるVMへのmksysbリストアの概要 2. mksysbを VMに転送 管理者 Internet 2. mksysbを VMに転送 (COS経由) 2. mksysbを VMに転送 (COS経由) mksysb mksysb Power Systems us-south IBM Cloud Object Storage Power VC 3. alt_disk_mksysbで mksysbをリストア ダラス IBM Cloud IaaS mksysb ダラス Power Systems Virtual Server 2. mksysbを VMに転送 (CO経由)※1 オンプレ環境 Direct Link ※1 オンプレ環境とIBM Cloud(ダラス)をDirect Linkで 接続している場合 ※2 プライベート・ネットワーク経由の場合、Direct Linkが必要 © 2019 IBM Corporation 2. mksysbを VMに転送 (CO経由)※2 Direct Link Connect 1. mksysbリストア⽤の ディスクを持つVMを デプロイ IBM Cloud 69 mksysbリストア⽤ディスクを持つVM作成(1/3) • mksysbリストア⽤ディスクを追加したVMをデプロイ – Power Systems Virtual Serverサービス画⾯から実⾏ ① 新規プロビジョンをクリック ② 追加をクリック © 2019 IBM Corporation 70 mksysbリストア⽤ディスクを持つVM作成(2/3) • mksysbリストア⽤ディスクを追加したVMをデプロイ – mksysbリストア⽤ディスクを作成 ① mksysbをリストア 可能なサイズを選択 ② SSDを選択※ ③ 作成をクリック © 2019 IBM Corporation 71 mksysbリストア⽤ディスクを持つVM作成(3/3) • mksysbリストア⽤ディスクを追加したVMをデプロイ – mksysbリストア⽤ディスクをブート可能に変更 ② はいをクリック ① ブート可能に変更 追加ディスクがブート可能に変更された © 2019 IBM Corporation 72 オンプレ環境のmksysbをVMに転送 • オンプレ環境のmksysbをVMに転送 – オンプレ環境からVMに直接転送 $ scp <mksysbファイル> <ユーザー名>@<VMのIPアドレス:転送先ディレクトリ> – VMの環境確認 # ls -l /work/*mksysb* -rw------1 root system 4884940800 Aug 22 23:41 720302mksysb.sysb # lspv hdisk0 00f6db0a6c7aece5 rootvg active hdisk1 none mksysbリストア⽤追加ディスク © 2019 IBM Corporation 73 alt_disk_mksysbによるmksysbリストア(1/2) • alt_disk_mksysbによるVMへのmksysbリストア – リストア⽤ディスク(hdisk1)にmksysbをリストア # alt_disk_mksysb -c /dev/vty0 -d hdisk1 -m /work/720302mksysb.sysb – リストア確認 # lspv hdisk0 00f6db0a6c7aece5 hdisk1 00c38480bcd074b5 # bootlist -m normal -o hdisk1 blv=hd5 pathid=0 hdisk1 blv=hd5 pathid=1 hdisk1 blv=hd5 pathid=2 hdisk1 blv=hd5 pathid=3 hdisk1 blv=hd5 pathid=4 rootvg altinst_rootvg active 代替ディスクに変更された ブートリストがhdisk1に変更された © 2019 IBM Corporation 74 alt_disk_mksysbによるmksysbリストア(2/2) • alt_disk_mksysbによるVMへのmksysbリストア – リストア先の代替ディスクに切り替え # shutdown -Fr – 再起動で代替ディスクに切り替えを実⾏ 切り替え後の確認 # lspv hdisk0 00f6db0a6c7aece5 hdisk1 00c38480bcd074b5 # oslevel -s 7200-03-02-1846 © 2019 IBM Corporation old_rootvg rootvg active hdisk1がrootvgに変更された 75 NIMによるVMへのmksysbリストア NIMによるVMへのmksysbリストア • NIMによるVMへのmksysbリストア – – – オンプレ環境のmksysbをPower Systems Virtual Serverにリストアする⽅法の⼀つ Power Systems Virtual ServerのVMのバックアップ/リストアが可能となる NIMサーバーを追加で構築する必要がある • NIMによるVMへのmksysbリストア⼿順 1. 2. 3. NIMサーバーを構築 VMのmksysbをNIMに取得 NIMからmksysbをVMにリストア © 2019 IBM Corporation 77 NIMによるVMへのmksysbリストアの概要 Internet 2. mksysbを取得 管理者 us-south IBM Cloud Object Storage 1. NIMサーバを構築 ダラス IBM Cloud IaaS mksysb ダラス Power Systems Virtual Server (NIM) Power Systems Virtual Server 3. mksysbをリストア Direct Link Connect IBM Cloud © 2019 IBM Corporation 78 NIMサーバーを構築(1/2) • VMをデプロイしてNIMサーバーを構築 – NIM⽤の追加ディスクを持つ以下のようなVMをデプロイ © 2019 IBM Corporation 79 NIMサーバーを構築(2/2) • VMをNIMマスターとして構成 – NIMマスター⽤のファイルセットをVMに転送 # ls -l total 60704 -rw-r--r-1 root -rw-r--r-1 root -rw-r--r-1 root 1 root – -rw-r--r-VMの環境確認 – system system system system 21768192 2348032 2367488 283648 Sep Sep Sep Sep 10 10 10 10 20:40 20:40 20:40 20:40 bos.sysmgt.7.2.0.0.I bos.sysmgt.nim.master.7.2.3.0.U bos.sysmgt.nim.master.7.2.3.16.U bos.sysmgt.nim.spot.7.2.3.0.U NIMマスター⽤のファイルセットを導⼊ # installp -acXYg -d . bos.sysmgt.nim.master bos.sysmgt.nim.spot – NIMマスターとしてVMを設定 • © 2019 IBM Corporation ※ AIX技術情報 - ネットワーク・インストール・マネージャー(NIM) を参照 80 VMのmksysbをNIMに取得(1/3) • VMのmksysbをNIMに取得 – VMをNIMクライアントとして登録 • • NIMクライアントから以下を実⾏ ホスト名の名前解決ができていることが前提 # smit niminit Configure Network Installation Management Client Fileset Type or select values in entry fields. Press Enter AFTER making all desired changes. * Machine Name * Primary Network Install Interface * Host Name of Network Install Master Hardware Platform Type Kernel to use for Network Boot Communication Protocol used by client Ethernet Interface Options © 2019 IBM Corporation [Entry Fields] [test-client-01] [en0] [test-master] chrp [64] [shell] NIMクライアント名 + プライベート・ネットワークの インターフェース NIMマスター名 + + 81 VMのmksysbをNIMに取得(2/3) • VMのmksysbをNIMに取得(続き) – VMのmksysbを取得 • NIMサーバーから以下のように実⾏してmksysbを取得 # smit nim_mkres Define a Resource Type or select values in entry fields. Press Enter AFTER making all desired changes. [TOP] * Resource Name * Resource Type * Server of Resource * Location of Resource 〜中略〜 System Backup Image Creation Options: CREATE system backup image? NIM CLIENT to backup PREVIEW only? IGNORE space requirements? EXPAND /tmp if needed? © 2019 IBM Corporation [Entry Fields] [test_mksysb] mksysb [master] [/export/nim/mksysb/test_mksysb] yes [test-client-01] no yes yes + / + + + + + 82 VMのmksysbをNIMに取得(3/3) • VMのmksysbをNIMに取得(続き) – 取得したmksysbからSPOTを作成 • SPOTの作成⼿順は省略 # lsnim master boot nim_script private_network_v4 private_network_v6 test-client-01 test_mksysb test_mksysb_spot machines resources resources networks networks machines resources resources master boot nim_script ent NIMクライアント ent6 standalone mksysb mksysb spot SPOT © 2019 IBM Corporation 83 NIMからmksysbをVMにリストア(1/4) • NIMからmksysbをVMにリストア – NIMサーバーにてVMにリストアの設定実施 • リストア設定の⼿順は省略 # lsnim -l test-client-01 test-client-01: class = machines type = standalone connect = shell platform = chrp netboot_kernel = 64 if1 = private_network_v4 test-client-01 0 cable_type1 = N/A Cstate = BOS installation has been enabled prev_state = ready for a NIM operation Mstate = currently running boot = boot mksysb mksysb = test_mksysb nim_script = nim_script spot = test_mksysb_spot SPOT cpuid = 00C384704B00 control = master © 2019 IBM Corporation 84 NIMからmksysbをVMにリストア(2/4) • NIMからmksysbをVMにリストア(続き) – NIMクライアント(VM)を再起動してSMSメニューを表⽰ • • © 2019 IBM Corporation Power Systems Virtual Serverサービス画⾯からVMのコンソールを起動 OS再起動を実施してSMSに⼊る 85 NIMからmksysbをVMにリストア(3/4) • NIMからmksysbをVMにリストア(続き) – NIMクライアント(VM)を再起動してSMSメニューを表⽰ • © 2019 IBM Corporation VMのコンソール画⾯にてNIMクライアント・NIMサーバーを定義 86 NIMからmksysbをVMにリストア(4/4) • NIMからmksysbをVMにリストア(続き) – NIMクライアント(VM)を再起動してSMSメニューを表⽰ • © 2019 IBM Corporation VMのコンソール画⾯にてネットワーク・ブートを実⾏し、mksysbをリストア 87 Direct LinkによるIBM Cloudとの接続 Direct LinkによるIBM Cloudとの接続 • IBM Cloudとの接続 – – Power Systems Virtual Server環境はIBM Cloud IaaS環境とは別のコロケーション IBM Cloud IaaSとのプライベート・ネットワークでの接続にはDirect Linkが必要 • Direct LinkによるIBM Cloudとの接続⼿順 1. 2. 3. 4. Direct Linkのオーダー Direct LinkのCase Power Systems Virtual Serverとの接続のためにCase起票 IBM Cloudとの接続確認 © 2019 IBM Corporation 89 Direct LinkによるIBM Cloudとの接続の概要 Internet us-south Power Systems Power VC IBM Cloud Object Storage ダラス IBM Cloud IaaS ダラス Power Systems Virtual Server 4. 疎通確認 オンプレ環境 2. CaseにてIBM Cloudと接続 Direct Link Connect 1. Direct Linkを オーダー © 2019 IBM Corporation 3. Power VSのCaseにて Direct Linkと接続 IBM Cloud 90 Direct Linkのオーダー(1/3) • Direct Linkをオーダー – – ここではDirect Link Connectをオーダー Direct Linkのオーダーは最新の⼿順※で実施すること ② Direct Link Connectをクリック ① ネットワーキングを選択 ※ Direct Link Connect for Power Systems Virtual Servers https://cloud.ibm.com/docs/infrastructure/power-iaas?topic=power-iaas-ordering-direct-link-connect © 2019 IBM Corporation 91 Direct Linkのオーダー(2/3) • Direct Linkをオーダー(続き) ② Order Direct Link Connectをクリック ① 作成をクリック © 2019 IBM Corporation 92 Direct Linkのオーダー(3/3) • Direct Linkをオーダー(続き) ① 任意の名前を⼊⼒ ② Power Systems Virtual Serverに 対応するロケーションを選択 ③ MEGAPORTを選択 ④ 要件に応じて選択 ⑤ 要件に応じて選択 ⑦ サービス同意にチェック ⑧ Createをクリック ⑥ 64999を選択※ ※ ロケーションに応じてCaseにてBGP ASNを修正 © 2019 IBM Corporation 93 Direct LinkのCase(1/3) • Direct LinkのCaseをオープン – Direct Linkをオーダーすると⾃動的にCaseがオープンされる ① Direct Linkオーダー後に表⽰される Case番号をクリック ② 対応するCaseが表⽰される © 2019 IBM Corporation 94 Direct LinkのCase(2/3) • Direct LinkのCaseをオープン(続き) – 必要に応じてBGP ASNの番号修正を依頼 ① BGP ASN番号の修正を依頼 © 2019 IBM Corporation 95 Direct LinkのCase(3/3) • Direct LinkのCaseをオープン(続き) – – Case内でDirect Linkのオーダー内容をWord⽂書のフォームに⼊⼒するように依頼されるので フォームに回答する Case内で申請者のアカウントにVRF(Virtual Routing and Forwarding)が作成される • – すでにVRFが作成済みの場合は省略される Direct Linkの作成が完了するとIBM Cloud側のIPアドレスとPower Systems Virtual Server側のIP アドレスが提供される • © 2019 IBM Corporation Power Systems Virtual Server側のIPアドレスは “Remote Peer IP Address” として提⽰される 96 Power VSとの接続のためにCase起票(1/2) • Power Systems Virtual Serverとの接続のためにCase起票 – Power Systems Virtual ServerのCaseを起票 ① Technicalを選択 ② Bare Metalを選択 ③ Power Systems Virtual Serverと記⼊ © 2019 IBM Corporation 97 Power VSとの接続のためにCase起票(2/2) • Power Systems Virtual Serverとの接続のためにCase起票 – Direct LinkのCaseで提供された情報を⼊⼒ • – 以下のような情報が提供されているのでCaseでPower VS側に連携 Direct Linkのセットアップが完了したとCaseのアップデートがあれば完了 © 2019 IBM Corporation 98 IBM Cloudとの接続確認(1/2) • IBM Cloudとの接続確認 – Direct Linkのセットアップが完了していればIBM Cloudに接続可能 • • – Direct LinkのオーダーにてLocal Routingを選択した場合は同⼀ロケーションのIBM Cloudにのみ接続可能 Power VS側のプライベート・ネットワークは任意のネットワークでIBM Cloudと通信可能 必要に応じてスタティック・ルーティングを設定 Power VS側のルーティング例 $ netstat -rn Routing tables Destination Gateway Flags Refs Use If Exp Groups IBM Cloud(10.0.0.0/8)のゲートウェイを Route tree for Protocol Family 2 (Internet): プライベート・ネットワークのゲートウェイ(192.168.0.1)に設定 default 10/8 〜以下略 192.168.129.169 192.168.0.1 UG UGS 4 0 659262 en0 270 en1 - - IBM Cloud IaaS側のルーティング例 $ ip route default via 10.XXX.12.129 dev eth0 〜以下略 © 2019 IBM Corporation デフォルト・ゲートウェイをプライベート・ネットワークの ゲートウェイ(10.XXX.12.129)に設定 99 IBM Cloudとの接続確認(2/2) • IBM Cloudとの接続確認(続き) – IBM Cloudとの疎通確認 • IBM Cloud IaaSのサーバとPower Systems Virtual ServerのVM間で疎通確認 Power VS側からの疎通確認 IBM Cloud IaaSのサーバ(10.XXX.12.130)に疎通確認 $ ping 10.XXX.12.130 PING 10.XXX.12.130 (10.XXX.12.130): 56 data bytes 64 bytes from 10.XXX.12.130: icmp_seq=0 ttl=57 time=3 ms 64 bytes from 10.XXX.12.130: icmp_seq=1 ttl=57 time=3 ms IBM Cloud IaaS側からの疎通確認 Power VSのVM(192.168.0.13)に疎通確認 $ ping 192.168.0.13 PING 192.168.0.13 (192.168.0.13) 56(84) bytes of data. 64 bytes from 192.168.0.13: icmp_seq=1 ttl=248 time=4.02 ms 64 bytes from 192.168.0.13: icmp_seq=2 ttl=248 time=5.02 ms © 2019 IBM Corporation 100 参考資料 参考資料 • IBM Power Systems Virtual Servers - Getting started tutorial – https://cloud.ibm.com/docs/infrastructure/power-iaas?topic=power-iaas-getting-started © 2019 IBM Corporation 102 © 2019 IBM Corporation