＊閲覧専用
2020年度
山口大学面接資料
21 Aug, 2020
Morrisの医学部編入所
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所感
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山口は面接が2019年度の試験から内容が一新されました。
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一次合格者約50名のうち半分が午前午後に分かれて面接でした。一次合格は50名ですが、実際に受験したのは30名く
らいという印象です。
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内容は、①面接7分、②面接7分、③口頭諮問15分の計3回で全て面接官が異なります。
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かなり時間が短いので、すべての質問に簡潔に答えるよう準備する必要があります。目安は30秒程度。聞かれる内容
はよくある質問ばかりです。医師の志望理由、なぜ山口なのか、現在の仕事についてなど。面接①と②では、質問内
容が結構被っていたりしました。
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面接官は志望理由書を全く見てないと感じました。履歴書だけ見てる感じです（時間が短いからでしょうか？）。
圧迫な雰囲気はありませんが、時間が短いので面接官も焦ってる印象でした。回答が長いと遮られて次の質問に移行
します。
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面接①
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『医師の志望理由を30秒で答えて下さい。』
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『なぜ山口大を希望したんですか？』→回答が長過ぎて『すみません、時間がないので次行きます』と遮られる。
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『この歯科麻酔科医って何をするお仕事ですか？』※当方歯科医師です
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『随分口腔外科に長期間勤務されてますが、医師免許取得後はどうされるんですか？ダブルスタンダード？』→ダブ
ルスタンダードの意図がわからず戸惑っていたら、『医師免許の特色を生かして口腔外科一本で行くのか、それとも
並行して業務を行うのか、医師一本で行くのかということです。』と説明を受ける。
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面接②
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『この歯科麻酔科医って何ですか？』
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『歯科医師という経験を医学にどう生かしますか？』
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『将来は何科希望？やっぱり麻酔科ですか？』
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『今まで仕事をしてきて大変だったことは？』→過去に担当した患者さんについて話した。
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『それは他科の先生とも協力したの？』→この患者さんに限っては歯科の部長や上司と協力しました。
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『●さんは大学で助教の経験もあったんだ？』→助教ではなく助手でしたが、学生の実習教育も担当。
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『もし今年だめだったらどうしますか？』→至らなかった点を反省しまた挑戦したいと思います。
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面接②はチーム医療や他科との連携に興味津津な印象でした。
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口頭試問の概要
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面接室入室1分前に試問用のプリントが3枚配布される。
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誘導員から『しっかり把握して下さい』と言われるが、面接室にも同じプリントが用意されているので暗記する必要
はないと思われる。
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プリントには『論理的、科学的思考能力を見るので知識を問うてるのではない。回答途中であっても、面接官の差配
で次の問題に移行する場合がある。』と記載されている。
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全く知らなくても面接官が誘導してくれるので知識はいりません。また、問題用紙にヒントが結構書かれてます。
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口頭試問・第一問
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『島根県名産にフグ卵巣のぬか漬けがある。卵巣にはフグ毒として有名なテトロドトキシンがあるが、不思議なこと
にこのぬか漬けは製造過程で減毒されることが知られている。資料を参考にあなたなりに減毒機序を答えよ。』（＊
プリントには製造工程のチャートやテトロドトキシンの化学式が記載。）
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1分くらい分からずに唸っていた。
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『あなたならこの工程のどこで減毒されると思いますか？』
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勘で塩漬と粕漬の過程だと答える。
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『なぜそう思うのか？』
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塩漬では塩析が生じて、粕漬では発酵菌により毒が分解されると答えた。
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『どうやったら減毒できたことを証明できますか？』
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テトロドトキシンに特異的に結合する抗体で抗体量の推移を調べると回答。
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口頭試問・第二問
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Q. 疾患は原因別に多岐にわたり分類できる。あなたが知る遺伝由来以外の疾患を3種類答えよ。
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外傷が原因の骨折、細菌が原因の肺炎や齲蝕、自己免疫疾患が原因のアナフィラキシーショックやGVHDと回答。
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『なるほど。では、病原微生物が原因の腫瘍は？3つぐらい答えられる？』
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ヘリコバクターピロリが原因の胃がん、HTLV1が原因の成人T細胞白血病、ヒトパピローマウイルスが原因の子宮頸
がんと回答。
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『話は戻るけど他にどんな種類の病気がある？』
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骨吸収抑制剤による顎骨壊死、メトトレキサートによる多発口内炎、汎血球減少症などの医原性の疾患と回答。
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『それもあるけどね、他には？』うーん、悩んでると『あなたは先輩に飲みに連れてってもらったりとかします？そ
こでつい暴飲暴食とかし過ぎたこととかない？』
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そこでピンときて生活習慣病ですか？と答えた。
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『御名答！生活習慣病を3つぐらい答えられる？』
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喫煙による肺気腫、脂質異常症…(ここで高血圧は本態性高血圧であったり加齢による動脈硬化が原因なので生活習
慣病と言うべきが迷う)…結局、狭心症などの虚血性心疾患と答えた。
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『未熟児で産まれた子は将来生活習慣病のリスクが高いんだけどこの話は知ってた？』
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初耳だったのでいいえと答えた。
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『では、どうしてリスクが高くなるのか考えてみて下さい』
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全く検討がつかず。未熟児は親も大切に育てられやすいから、小さい頃から大量にお菓子などの間食習慣を身につけ
やすいからと適当な事を言う。
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『違います、正常体重児と同等の食事摂取量と考えて下さい』
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体感2分ぐらい答えが出ずにうなって、適当に未熟児は極度の栄養不良から脱出するために、正常体重児よりも栄養
吸収効率が良く脂肪等蓄積しやすいと回答。
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『うーん、違うけどまぁいいでしょう。』『はい、時間なのでこれで終了です、お疲れ様でした』
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口頭試問・第三問
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記憶が曖昧ですが、『アメリカで家畜の肥料に抗菌薬を投与すると何故か成長が良い。しかし、このことがFDAで
問題視されてる、何故か？』みたいな問題でした。
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この設問は、薬剤耐性菌の発生を抑えるためとは思いますが、私は第二問の時点で15分経過していたらしく試問は終
了しました。
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合格者の話を聞くと、第三問まで行った方は合格してるようです。面接官にただ時間配分を任せるのではなく、きび
きび回答して第三問まで到達するのが肝心かと思います。プリントに記載されてる問題から派生させた面接官が最終
的に辿り着きさせたい内容に行かないと、次の問題に移行しない印象です。
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今年は、パンデミックになりやすい人獣共通感染症や、なぜ天然痘やポリオ、麻疹(日本以外)が根絶または根絶間近
なのかなどが狙われやすいかなと勝手に妄想してます。
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