材料加工学I 熱力学基礎 演習問題 問1 1.1 7個の箱の中に3個のボール(区別できない)を入れる場合の数 W はいくらか(状態1) 1.2 10個の箱の中に3個のボール(区別できない)を入れる場合の数 W はいくらか(状態2) 1.3 エントロピーの定義 S = kB ln W に従って, 状態1から状態2に変化したときの ΔS を求めよ. 1.4 上で求めた ΔS に関して,金属材料の原子や分子の配置との関連を簡単に説明せよ. 問2 2.1 5個の分子が6単位の熱エネルギーを持っており,そこに2単位の熱エネルギーが加わっ た場合に,エントロピーの変化 ΔS を求めよ. 2.2 5個の分子が8単位の熱エネルギーを持っており,そこに2単位の熱エネルギーが加わっ た場合に,エントロピーの変化 ΔS を求めよ. 2.3 2.1の ΔS と2.2の ΔS が異なる理由を簡単に説明せよ. 問3 金属 A と金属 B からなる置換型固溶体のモルあたりの自由エネルギーは以下の式で表される. G = c AG A + cB GB + ΩcA cB − T∆S m = c AG A + cB GB + ΩcA cB + RT (cA ln cA + cB ln cB ) ここで,第3項は原子対相互作用に由来し,第4項は混合エントロピーに由来する. R = 8.3 [J/mol K],GA = -0.3 [kJ/mol],GB = 0 [kJ/mol],Ω = 10 [kJ/mol],T = 400[K]として,次ページ のグラフを完成させよ. ※1つ目のグラフは,原子対相互作用項と混合エントロピー項の2つの曲線を入れる. ※2つ目のグラフは,軸の数字は各自記入すること ※cB の値が 0 から 1 まで,0.1 きざみでの値を計算し,曲線で結ぶ ※気体定数 R の単位に注意すること ※Ωの値をいくつか変化させて G のグラフを描いてみると,より理解が深まる(Ω=5, 0 など) ※解答用紙のみを manaba のレポートに pdf で提出 解答例は後日掲載するので,自己採点したい場合は計算結果を記録する,提出物のコピ ーをとるなどしておくこと(提出物の採点・返却はしません)